自分の家を清潔で衛生的に保つことはできますが、お店や公共の場に出掛けると伝染のリスクが高まります。
お店のカウンターやガソリンスタンドの給油ポンプなど、多くの人が触る表面は、病気の人があなたの前に触っていたら、汚染されている可能性があります。 またあなたは、他の人との距離を保つことを忘れるべきではありませんが、必要最低限の必需品を買うために並んでいる際に、偶然にも病気の人の近くにいることに気づくことがあるかもしれません。
外出時にフェイス・マスクと使い捨て手袋を着用することは、大流行のときに、あなた自身と他の人たちを感染から守るのに役立ちます。
この小冊子では、フェイス・マスクと使い捨て手袋の正しい使い方の情報を提供しています。
フェイス・マスクは、病人が話したり、咳(せき)をしたり、くしゃみをするときに、ばい菌の広がりを抑えるのに役立つでしょう。 このマスクを付けることで、病人は他の人に病気を広げるのを防ぐことができます。
もしあなたが伝染性の病気、あるいはその疑いがあるなら、フェイス・マスクを着用してください。
また、あなたが気づくことさえもなく、感染していることもあり得る、ということを知っておくことは大切です。 例えば、ばい菌が体内に入っているかもしれない人に、病気の兆候がない場合があります。 しかし、その人と接触している他の誰かが、感染する可能性はまだあるのです。
したがって、ばい菌の広がりを減らすために、あなたが高齢者や健康上の問題を持つ人の周りにいるとき、常にフェイス・マスクを着用するべきです。
あなたが感染者に接触しそうな場合も、フェイス・マスクを着用してください。
マスクにはもう1つの目的—あなたが口や鼻に触れるのを防ぐのに役立つこと—を果たすこともできます。
例えば、あなたの前に病気の人によって触られ汚染されている表面を、あなたがもし触ったら、ばい菌はあなたの手に付着します。 その後あなたが、あなたの手で鼻や口を触ったら、そのばい菌があなたの体内に侵入し、あなたは感染します。 これがばい菌の広がる主な方法の1つです。
ですから、マスクを着用していると、あなた自身の口や鼻に触れる可能性が低くなるため、マスクは感染の予防に役立ちます。
フェイス・マスクの付け方
- フェイス・マスクを付ける前に、せっけんと水で自分の手を洗う。 これらが手に入らない場合は、手の消毒用ローションを使用してください。
- マスクを点検して、効果をなくしてしまいそうな明らかな裂け目や穴がないことを確認する。
- マスクの前面がどちら側なのかを確認する。 マスクの色の付いた面が、あなたから離れた方に向きます。
- マスクのどちら側が上になるかを確認する。 もしマスクにノーズフィッター(硬くて曲げられる縁)がある場合は、これはあなたの鼻の形にぴったりと合わせることを意図しており、それが上になります。
- もしマスクに、頭にフィットする伸縮性のあるバンドがついている場合には、顔にマスクを付けたまま、所定の位置にマスクが固定されるよう、頭の上にバンドを伸ばす。
- もしマスクに、耳にかけるゴムがある場合は、ゴムの部分を使ってマスクを持ち、それぞれの耳にゴムををかける。
- マスクのストラップが調整可能な場合は、必要に応じてストラップを締めて、マスクを所定の位置に保つ。
- マスクのストラップを調整できない場合は、必要に応じてストラップを短くして、マスクを所定の位置に保つことができる。 単に各ストラップをねじってループを作り、それぞれの耳の周りにループをフィットさせる。
- ノーズフィッターを調整する。 両手の指先を使って、ノーズフィッターをあなたの鼻すじにしっかりと固定する。
- マスクの底をできる限り引っ張り、口と顎にかぶせる。
- 顎の下にマスクを着用しないでください。
- 顎を出したまま、マスクを着用しないでください。
- 鼻の先からマスクを着用しないでください。
- あなたの鼻の下でマスクを着用しないでください。 それは目的を挫きます。
- もしあなたが鼻や口を出したままにしておくと、ばい菌が侵入しやすくなります。 あなたは、他の人にばい菌をまき散らしたり、感染させる危険を冒しているだけではなく、マスクの前面を汚染することになります。
- フェイス・マスクを着用する際は、必ず鼻、口、顎が完全に覆われていることを確かにしてください。
- フェイス・マスクは、最低1日1回、または湿ったり汚れたりしたらすぐに交換する。 もしマスクについて少しでも疑いがあるなら、すぐにそれを外して廃棄し、手を洗い、新しい物を手に入れてください。
注意:メガネをかけている場合は、適切に調整されたノーズフィッターがメガネの曇りを防ぐのに役立ちます。
フェイス・マスクの上からメガネをかけることも、空気が逃げるのを防ぎ、レンズが曇るのを防ぎます。
それがあなたの鼻すじから顎の下まで、あなたの顔を覆うことを確かにしてください。
フェイス・マスクの外し方
フェイス・マスクを正しく外すことで、細菌やウイルスが、あなたの素肌やあなたの周りに広がるリスクを軽減します。 以下のようにして、フェイス・マスクを外してください:
- フェイス・マスクを外す前に、せっけんと水で自分の手を洗う。 これらが手に入らない場合は、手の消毒用ローションを使用してください。
- マスクの顔を覆っている側には触れないようにする。 固定するために使っているバンドまたはゴムのみに触れてください。
- もしマスクに、頭にフィットする伸縮性のあるバンドがついている場合には、まず下のバンドを頭の上に持ち上げ、次に上のバンドを頭の上に引く。
- もしマスクに、耳にかけるゴムがある場合は、両方のゴムを持ち、ゆっくりと引いてマスクを外す。
- フェイス・マスクは、使用するたびに廃棄する。 絶対に再使用してはいけません。
- 手をよく洗う。
使い捨て手袋を着用することも、細菌やウイルスの感染防止に役立ちます。
使い捨て手袋が効果的であるようにする、正しい着脱方法があります。
使い捨て手袋の付け方
適切なサイズの手袋を選択する。 サイズの合わない手袋を付けていると、けがや汚染の可能性が高くなります。 手袋が大きすぎると、そのゆるみのために、器用さに欠けたり、握力が弱くなります。
以下のようにして手袋を付けてください:
- 時計、指輪、その他の宝石類を手から外す。 これは、手袋が誤って破れないようにするためです。
- せっけんと水で自分の手を洗う。 これらが手に入らない場合は、手の消毒用ローションを使用してください。
- 袖口の内側と外側をつまんで手袋を取る。 手袋の外側にできるだけ触れないように注意してください。 もう一方の手を慎重に手袋にそっと入れてください。
- 2つ目の手袋を袖口の内側と外側をつまんで持ち上げ、上記のように手袋を付ける。
- 手袋に、目に見える裂け目、破れ、穴がないことを確認する。 もしそういったものがあったら、その手袋を外して手を洗い、新しい手袋を付けてください。
- それぞれの手袋の袖口を手首に向かって引き、できるだけ多くの皮膚を覆い、手袋を固定する。
- もし自分の顔に触ったなら、または手袋が破れているなら、あるいは手袋が汚れたり汚染されているのではないかと疑いを持ったなら:
- a. すぐに手袋を外して廃棄する。
- b. 手をよく洗う。
- c. 新しい手袋を付ける。
反対の方の手袋を付けるまで、手に付いている手袋の位置を調整しないでください。
使い捨て手袋の外し方
使い捨て手袋を正しく外すことで、細菌やウイルスが、あなたの素肌やあなたの周りに広がるリスクを軽減します。 以下のようにして、使い捨て手袋を外してください:
- 手袋は、食品の近くやどこであれ食品が接触するところの近くではない、清潔な場所で外す。
- 一方の手袋の外側の手首部分をつまむ。
- 手袋の内側が外に出るようにしながら、手首から先へとはがす。 あなたの手から離れるまで手袋を引っ張る。
- 手袋をしている手で裏返しになった手袋を持つ。
- 手袋をしていない手で、手首の手袋の下に指をそっと入れる。 手袋の外側の表面に触れてはいけません。
- 手袋の内側が外に出るようにしながら、手首から先へとはがす。 あなたの手から離れるまで手袋を引っ張る。
- 最初の手袋を覆うように、手袋を下に引き続ける。 これにより、両方の手袋が裏返しになり、汚染物質が素手に接触しないようになります。
- 手袋は使用するたびに廃棄する。 絶対に再使用してはいけません。
- 手をよく洗う。
- あなたの地域で大流行が起こっている際には、どうしても必要な場合、あるいは地域の規則で許可されている場合に限り、自宅を出るようにする。
- どうしても自宅を出なくてはならない場合は、フェイス・マスクと使い捨て手袋を着用する。
- 公共の場では他の人との距離を保つ。
- 自宅に再度入る前に、以下のことを行う:
- a. 靴を脱いで外に置いておくか、除菌剤をスプレーする。
- b. マスクと使い捨て手袋を外して廃棄する。
- c. 新しい手袋を使用して、外出時に使用した物—鍵、クレジットカード、財布など—を除菌する。
- 手袋を廃棄する。
- 手をよく洗う。
フェイス・マスクや手袋を着用する際には、この小冊子に記載されている着脱の手法を用いてください。 そうすることで、ばい菌の広がりからあなた自身を守るのに、これらの物をより効果的にすることができます。
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